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宅配食を頼もうと決めても、サービスが多くて迷いますよね。「やわらかいものがいいか」「塩分を控えるべきか」「毎日届けてもらうほうが安心か」など、比べたいことはたくさんあります。
この記事では、高齢の方向けの宅配食を3つ、同じ基準で比べます。順位は付けず、親の状況ごとに「どんな人に向いているか」で選べるようにまとめました。
この記事で分かることは、次の3つです。
- 宅配食を比べるときの6つの基準
- 食楽膳・ウェルネスダイニング・ワタミの宅食の違い(比較表)
- 親の状況別に、どのサービスが向いているか

結論:こんな親には、このサービス
- かむ力・飲み込む力が弱くなってきた親:やわらかさの段階を選べる「食楽膳」か、「ウェルネスダイニング」のやわらか宅配食。段階は医師や管理栄養士に相談して決める
- 塩分やカロリーなどの制限を医師から言われている親:制限の種類ごとにコースが分かれている「ウェルネスダイニング」
- まだ普通に食べられ、量や栄養を補いたい親:「食楽膳」のプラスやレギュラー。少ない食数で味と量を確かめてから続ける
- 毎日、手渡しで届けてほしい親:地域のスタッフが届ける「ワタミの宅食」
- 費用を抑えたい・条件に当てはまる親:市区町村の配食サービスもあわせて確認する
宅配食を比べるときの6つの基準
宅配食の選び方は、高齢の親の宅配食の選び方の記事でくわしく紹介しています。この記事では、その中から特に差が出やすい6つの基準で比べます。
1. 食べやすさの段階
かむ力や飲み込む力に合わせて、やわらかさを選べるかどうかです。介護食品の業界団体である日本介護食品協議会は、やわらかさの目安を「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」の4つの区分に分けています(ユニバーサルデザインフード)。サービスによって呼び方は違いますが、同じような考え方で段階を分けているものがあります。
飲み込むときにむせる、食事に時間がかかるなど、飲み込みに不安があるときは、自己判断で段階を決めないでください。どの段階が合うかは、かかりつけ医や歯科医、管理栄養士(栄養の専門家)に相談して決めましょう。合わないかたさの食事は、のどに詰まらせる原因になることがあります。
2. 栄養の配慮
塩分やカロリー、たんぱく質などを調整したコースがあるかどうかです。医師から食事の制限を言われている場合は、その内容に合うコースがあるかを確かめます。制限の程度は人によって違うので、選ぶ前に医師や管理栄養士に確認しましょう。
3. 料金
1食の値段だけでなく、送料も含めて考えます。食数の多いセットや定期購入で、送料が安くなることもあります。
4. 届け方
冷凍のお弁当がまとめて届くのか、毎日手渡しで届くのかです。冷凍なら、冷凍庫の空きと電子レンジが必要です。
5. 続けやすさ
お試しがあるか、届ける間隔を変えられるか、入院や帰省のときに休めるかを確かめます。
6. 解約のしやすさ
回数の決まり(縛り)や解約金があるか、変更や解約の連絡はいつまでに、どの方法でするのかを確かめます。
3つの宅配食の比較表
6つの基準で、3つのサービスを並べました。料金はすべて税込で、2026年10月18日に各社の公式サイトで確認したものです。スマートフォンでは、表を横にずらすと、3つのサービスを見比べられます。
| 食楽膳 | ウェルネスダイニング | ワタミの宅食 | |
|---|---|---|---|
| 届く物 | 冷凍のおかず | 冷凍のお弁当(おかず4品) | 日替わりのお弁当・お惣菜 |
| 食べやすさの段階 | プラス・レギュラーのほか、ソフト・ムース・ピューレ | 通常のお弁当のほか、やわらか宅配食(3段階)とムース | お弁当のコースは段階で選ぶ形ではない(別売りの「やわらかおかず」あり) |
| 栄養の配慮 | 塩分控えめのセットなど | 塩分・カロリー・たんぱく質・脂質などの制限別のコース | 糖尿病の診療ガイドラインに配慮したお惣菜など |
| 料金の目安 | レギュラー14食6,240円、プラス14食9,170円(送料別) | 栄養バランス7食5,529円・14食10,778円(定期は14食から送料無料) | まごころ手鞠 5日間2,950円(宅配料込み) |
| 届け方 | 宅配便で冷凍のまとめ届け(時間指定あり) | 宅配便で冷凍のまとめ届け(時間指定あり) | 地域のスタッフが手渡しで毎日届ける |
| 続けやすさ | 4食のお試しセットあり(時期によって品切れの場合あり)、定期は7〜28食・間隔を選べる | お試し注文(初回送料無料)、定期は間隔を選べる | 曜日ごと・週ごとに注文、お休みの設定ができる |
| 変更・解約 | 次回お届け予定日の5営業日前まで。解約は電話。解約金なし | お届け予定日の1週間前まで。回数の縛り・解約金なし | 前週水曜日まで(締切後はお届け日2日前の午後5時まで、電話) |
※各サービスには、表に書ききれない商品やコースもあります。地域によっては届けられない場合や、送料が変わる場合があります。申し込む前に、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
サービスごとの特徴
食楽膳(しょくらくぜん):やわらかさの段階を細かく選びたい親に
介護サービスを手がけるSOMPOケアソリューションズの、高齢の方向けの冷凍のおかずの宅配です。電子レンジで温めて食べます。
向いている人
- かむ力や飲み込む力に合わせて、やわらかさを選びたい親
- たんぱく質をしっかりとりたい、または軽めの量にしたいなど、量の好みがはっきりしている親
- 味や量が親に合うかを確かめてから、続けるかどうかを決めたい家族
向いていない人
- 医師から、たんぱく質やカリウムなど細かい食事制限を言われている親(制限に合うかを、医師や管理栄養士に確認してください)
- 冷凍庫に空きがない、電子レンジを使うのがむずかしい親
食べやすさの種類:量や栄養をしっかりとる「プラス」、手軽に食べられる「レギュラー」のほか、介護食として、歯ぐきでかめるやわらかさの「ソフト」、舌でつぶせるやわらかさの「ムース」、そのまま飲み込める「ピューレ」があります。
料金(税込)
- お試しセット:「プラス&レギュラー食べ比べ4食お試しセット」2,460円、「レギュラー4食お試しセット」2,160円(どちらも送料無料)があります。時期によって品切れの場合があります。品切れのときは、通常の商品(レギュラー選べる14食セットなど)から始めることもできます。申し込めるかどうかは、公式サイトで確認してください
- 通常:レギュラー選べる14食セット 6,240円、プラス選べる14食セット 9,170円、ソフト選べる7食セット 6,160円、ムース選べる7食セット 5,490円、ピューレ選べる7日セット 8,310円
- 送料:本州・四国・九州 800円、北海道 1,380円、沖縄 2,200円
定期購入:7・14・21・28食から選び、届ける間隔は毎週・隔週・毎月1回・○日ごとから選べます。会員のランクに応じて、最大10%の割引があります。変更やお休みは、次回お届け予定日の5営業日前までにマイページか電話で、終了は電話で連絡します。解約金はかかりません。
注意点:お客さまの都合による返品や交換はできません。
※2026年10月18日に公式サイトで確認した内容です。
公式サイトはこちら
ウェルネスダイニング:食事の制限がある親に
管理栄養士が栄養のバランスを考えた、冷凍のお弁当(おかず4品)の宅配です。塩分やカロリーなど、食事の制限の種類ごとにコースが分かれています。コース選びに迷ったときは、常駐している管理栄養士に相談できると案内されています。
向いている人
- 塩分・カロリー・たんぱく質・脂質などの制限を、医師から言われている親
- 1食でおかずが何品もそろうお弁当を食べたい親
- かむ力が弱くなってきて、やわらかさの段階も選びたい親(やわらか宅配食)
向いていない人
- 毎日、顔を合わせて手渡しで届けてほしい親
- 冷凍庫に、7食分以上の箱を入れる空きがない親
食べやすさの種類:やわらか宅配食は、「容易にかめる」(ほどよくやわらか)、「歯ぐきでつぶせる」(かなりやわらか)、「舌でつぶせる」の3段階と、ムース食があります。
料金(税込)
- 栄養バランス気配り宅配食(1食あたり平均276kcal、塩分2.5g以下):7食 5,529円、14食 10,778円、21食 15,800円。コースによって料金は違います
- ほどよくやわらか宅配食:7食 6,771円から。「ほどよく」と「かなり」を少しずつ試せる比較セット(7食)は6,458円
- 送料:お試し注文は初回送料無料。都度注文は880円。定期注文は14食・21食で送料無料、7食は440円。北海道・沖縄は送料が別に決められています
定期注文:注文回数の縛りや解約金はありません。届ける間隔はいくつかの中から選べます。変更・休止・解約は、お届け予定日の1週間前までに、電話やメールで連絡します(一部の変更はマイページでもできます)。
注意点:注文から1週間前後で届きます。不在のときは不在票が入るので、再配達の手配が必要です。
※2026年10月18日に公式サイトで確認した内容です。
公式サイトはこちら
ワタミの宅食:毎日、手渡しで届けてほしい親に
地域の「まごころスタッフ」が、日替わりのお弁当やお惣菜を、手渡しを基本に毎日届けるサービスです。冷凍ではなく、届いたら冷蔵庫で保管し、電子レンジで温めて食べます。
向いている人
- 冷凍庫に空きがない、まとめて届いた冷凍のお弁当を管理するのがむずかしい親
- 毎日食事が届き、配達のときに人と顔を合わせることで、家族も安心したい場合
向いていない人
- やわらかさの段階を選びたい親(流動食や病人向けの商品は用意がないとされています)
- 配達の地域に入っていない親(一部、届けられない地域があります)
料金(税込、宅配料込み):日替わり5日間コースで、まごころ手鞠 2,950円(1食590円)、まごころおかず 3,450円(1食690円)、まごころ御膳 3,550円(1食710円)など。入会金や年会費はかかりません。土日祝日も届ける7日間コースもあります。
注文と変更:お届け開始日の前週水曜日までに注文します。締め切り後の変更やキャンセルは、お届け日の2日前の午後5時までに、担当のスタッフか受付センターに電話で連絡します。定期注文のお休みや停止は、マイページで設定できます。
注意点:不在のときは、保冷ボックスに入れて届けてもらえます。留守がちな場合は、鍵付きの安全ボックスを無料で借りられます。配達の時間は指定できません。
公式サイト:ワタミの宅食(この記事のリンクは広告ではありません)
※2026年10月18日に公式サイトで確認した内容です。
あわせて確かめたい:市区町村の配食サービス
多くの市区町村で、高齢の方向けの配食サービスが行われています。料金や条件は市区町村ごとに違うので、親が住んでいる市区町村の窓口か、地域包括支援センターで確認してみましょう。
よくある質問
飲み込みに不安があります。どの段階を選べばいいですか?
ご家族だけで決めずに、かかりつけ医や歯科医、管理栄養士に相談してください。むせる食べ物や食事にかかる時間など、ふだんの様子をメモして伝えると、相談が進みやすくなります。
宅配食だけで、栄養は足りますか?
宅配食は、1日の食事の一部です。厚生労働省のガイドラインでも、配食を利用していれば大丈夫と思われないように、事業者が注意することとされています。ほかの食事や間食も含めて、全体で考えましょう。
2つのサービスを組み合わせてもいいですか?
はい。たとえば、平日の夕食は手渡しの宅配食、週末や朝食は冷凍のおかず、というように組み合わせる方法もあります。飽きにくくなります。
困ったときの相談先
- かかりつけ医・歯科医:持病による食事の制限や、かむ力・飲み込む力について相談できます。
- 管理栄養士:栄養の専門家です。病院や、市区町村の保健センターなどで相談できる場合があります。
- 地域包括支援センター:高齢の方の暮らしを支える、市町村が設置している相談窓口です。地域の配食サービスについても、家族から相談できます。
- ケアマネジャー:介護保険のサービスを使っている場合は、食事の困りごとも伝えておきましょう。
親の食事の様子の見方や、宅配食以外の支え方は、高齢の親の食事が心配なときの記事で紹介しています。
まとめ:親の状況に合わせて、お試しから
高齢の方向けの宅配食は、やわらかさの段階、栄養の配慮、届け方がサービスごとに違います。かむ力や飲み込む力、食事の制限、受け取り方など、親の状況に合うものから選びましょう。
まずは少ない食数で試し、親の感想を聞きながら見直すのが安心です。飲み込みや食事の制限に不安があるときは、医師や管理栄養士に相談しながら選んでください。
参考にした情報
- 食楽膳 公式サイト(4食お試しセット)
- 食楽膳 公式サイト(ご利用ガイド:送料・定期購入の変更)
- 食楽膳 公式サイト(定期購入について)
- 食楽膳 公式サイト(ソフト選べる7食セット:やわらかさの説明)
- ウェルネスダイニング 公式サイト(栄養バランス気配り宅配食)
- ウェルネスダイニング 公式サイト(気配り宅配食 定期注文について)
- ウェルネスダイニング 公式サイト(気配り宅配食 よくあるご質問)
- ウェルネスダイニング 公式サイト(やわらか宅配食)
- ワタミの宅食 公式サイト(お弁当・お惣菜)
- ワタミの宅食 公式サイト(よくある質問)
- 日本介護食品協議会「ユニバーサルデザインフード」(区分別の商品)
- 厚生労働省「地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理」
- 厚生労働省「地域包括ケアシステム」
※情報は2026年10月時点のものです。制度やサービスの内容は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトや市区町村でご確認ください。