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親が電話に出ないときは?心配なときに確かめる順番と見守り

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何度電話をかけても、親が出ない。「倒れていたらどうしよう」と、不安で落ち着かなくなりますよね。離れて暮らしていると、すぐに様子を見に行けないのがつらいところです。

電話に出ない理由の多くは、出かけていた、気づかなかったなど、心配のいらないものです。ただ、万一のときに備えて、確かめる順番を知っておくと、慌てずに動けます。

この記事では、次の3つが分かります。

  • すぐに110番・119番に連絡すべき場面
  • 電話がつながらないときに、確かめる順番と相談先
  • 次に同じことが起きたときのために、ふだんからできる見守り
夕方の居間で、50代の男性がスマートフォンで遠くの親に電話をかけ、つながらずに心配しているイラスト

結論:緊急なら110番・119番。それ以外は、近い人から順に確かめる

  1. 命に関わるおそれがあるときは、ためらわずに110番・119番に連絡する
  2. 時間をおいて何度かかけ直し、携帯電話やメッセージなど別の方法も試す
  3. きょうだいやケアマネジャーなど、親の予定を知っていそうな人に聞く
  4. 近所の人や管理会社に様子を見てもらえないか頼む
  5. それでも確かめられなければ、地域包括支援センターや警察(#9110・最寄りの警察署)に相談する

まず、緊急のときはためらわずに110番・119番へ

倒れている、呼びかけに答えないなど、命に関わるおそれがあるときは、すぐに110番・119番に連絡します。

近所の人から「倒れているのが見えた」「家の中から助けを呼ぶ声がした」と連絡があったときなどは、迷わず連絡しましょう。警察庁は、事件や事故に関する緊急の通報は110番にするよう案内しています。

  • 119番:急な病気やけがで、すぐに救急車が必要なとき
  • 110番:事件や事故のおそれがあり、すぐに警察に来てほしいとき
  • #7119:救急車を呼んだほうがいいか迷うときの相談窓口(実施していない地域もあります)

総務省消防庁の案内では、#7119は、救急車を呼ぶか、すぐ病院に行くかなどで迷ったときの相談窓口で、全国42地域で実施されています。親が住む地域で使えるかは、事前に確かめておきましょう。

「大げさかもしれない」とためらって、連絡が遅れることのほうが心配です。迷うほど様子がおかしいときは、連絡してください。

電話がつながらないときに確かめる順番

まず自分でできることを試し、次に親の近くにいる人、最後に公的な窓口の順に確かめます。

1. 時間をおいて、別の方法でも連絡する

入浴中や、買い物、通院で出かけていることもあります。30分から1時間ほど時間をおいて、何度かかけ直してみましょう。

固定電話に出ないなら携帯電話に、電話に出ないならメッセージやメールを送るなど、別の方法も試します。親が使っている連絡の手段を、ふだんから確かめておくと安心です。

2. 親の予定を知っていそうな人に聞く

きょうだいや親戚に、最近連絡を取ったかを聞いてみましょう。介護サービスを使っているなら、担当のケアマネジャーや、通っているデイサービスに、今日の予定を確かめる方法もあります。

3. 近所の人や管理会社に、様子を見てもらう

親と親しい近所の人がいれば、家の様子を見てもらえないか頼んでみましょう。新聞や郵便物がたまっていないか、夜に明かりがついているかなど、外から分かることでも手がかりになります。

集合住宅なら、管理会社や大家に相談する方法もあります。部屋に入ってもらえるかは、管理会社の決まりによって違います。

4. 地域包括支援センターや警察に相談する

近くに頼める人がいないときは、親が住む地域の地域包括支援センターに相談しましょう。厚生労働省の案内では、地域包括支援センターは、地域の高齢者の総合相談などを行う機関で、市町村が設置しています。

警察庁は、緊急でない相談は、最寄りの警察署か「#9110」を使うよう案内しています。何日も連絡がつかないなど、心配が続くときは、親が住む地域の警察署に相談しましょう。すぐに確かめる必要があると感じたら、110番に連絡します。

電話がつながったあとに確かめること

まず無事を喜び、責めずに理由を聞いて、次に連絡がつかないときの約束を決めます。

「どうして出なかったの」と強く言うと、親は電話がおっくうになってしまうことがあります。「心配したよ、無事でよかった」と伝えてから、理由をやさしく聞きましょう。

  • 電話の不調:着信音が小さい、電話機の電源が入っていない、携帯電話の充電が切れていた
  • 聞こえにくさ:着信音が聞こえにくくなっている
  • 体調:具合が悪くて横になっていた
  • 出かけていた:通院、買い物、地域の集まりなど

着信音の大きさや、電話機の置き場所を変えるだけで、出やすくなることもあります。次に帰省したときに、一緒に確かめてみましょう。

電話に出にくくなった様子が気になるとき

耳の聞こえや物忘れなど、ふだんと違う様子が続くときは、かかりつけ医や地域包括支援センターに相談します。

電話に出ないことが増えた、同じ話を何度もするようになった、料理をしなくなったなど、いくつかの変化が重なることもあります。家族だけで原因を決めつけず、かかりつけ医に相談しましょう。

食事の様子の変化から気づけることは、親が料理をしなくなったときの記事で紹介しています。

ふだんからできる見守りの方法

連絡の約束と、近くで頼れる人の連絡先を用意しておくと、次に電話がつながらないときに慌てずに済みます。

  • 連絡の約束:「毎週日曜の夜に電話する」など、決まった時間を親と決めておく
  • 連絡先の一覧:近所の人、管理会社、ケアマネジャー、地域包括支援センターの電話番号を、家族で共有しておく
  • 合鍵:近くの親族など、いざというときに家に入れる人に預けておくかを、親と話し合う
  • 見守りのサービス:市区町村の見守りの取り組みや、民間の見守りの機器・サービスを使う

見守りの始め方は、親の一人暮らしが心配なときの記事で、カメラを親が嫌がるときの伝え方は、見守りカメラを親が嫌がるときの記事で紹介しています。

見守りサービスの例:見守りプラス認知のアイシル

部屋に置く本体のセンサーと、親が毎日押すボタンで、暮らしの様子を見守る機器です。人の動きや室温などの変化があると家族に知らせ、「お早う」「お薬」「ごはん」のボタンを押したかどうかも記録されます。部屋の映像を見る仕組みではありません。

ボタンの押し方や生活のリズムの記録は、グラフで前と比べられます。物忘れなど、ふだんとの違いに気づくきっかけになります。ただし、認知症や軽度認知障害(MCI)を診断したり、判定したりするものではありません。

気になる様子があれば、かかりつけ医やもの忘れ外来などの医療機関、親が住んでいる地域の地域包括支援センターに相談しましょう。

料金(税込)

  • 本体を購入する場合:月額 2,178円、初期費用 21,780円(インターネットの環境は自分で用意します)
  • モバイルルーター付きを購入する場合:月額 3,278円、初期費用 39,380円(月々の通信料を含みます)
  • 1年定額やレンタルの契約もあります。1年定額は途中で解約しても返金されず、レンタルは使い始めてから2年以内に解約すると違約金がかかります。

ボタンを押す習慣や機器を置く場所は、親と話し合い、納得してもらってから始めましょう。

※料金や条件は、2026年10月18日に公式サイトで確認した内容です。変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

公式サイトはこちら

見守りの機器は、異変に気づくきっかけを増やすものです。通知が来たときに、誰がどう動くかも、家族で決めておきましょう。

よくある質問

連絡の頻度や、親が見守りを嫌がるときの考え方について答えます。

毎日電話したほうがいいですか?

毎日でなくてもかまいません。大切なのは、親と無理のない頻度を決めて続けることです。電話が負担なら、メッセージに一言返してもらう、決まった時間にスタンプを送ってもらうなど、短い合図でもよいでしょう。

「この時間に連絡がなければ、こちらからかける」と決めておくと、親も家族も安心しやすくなります。

親が「心配しすぎ」と嫌がります

親にとっては、見張られているように感じることもあります。「何かあったときに、すぐに気づけるようにしたい」と、理由を正直に伝えてみましょう。

連絡の方法や時間は、親の希望を聞いて決めると、続けやすくなります。親が嫌がる方法を、無理に押し付けないようにしましょう。

困ったときの相談先

緊急なら110番・119番、それ以外は、地域包括支援センターや警察の相談窓口に相談できます。

  • 110番・119番:命に関わるおそれがあるとき。
  • #7119(実施している地域):救急車を呼ぶか迷うときの相談。
  • 地域包括支援センター:親の暮らしの様子や見守りについての相談。親が住む市区町村のホームページで連絡先を確かめられます。
  • 最寄りの警察署・#9110:緊急ではないが、心配な状態が続くときの相談。
  • かかりつけ医:耳の聞こえや物忘れなど、体や心の変化の相談。

まとめ

親が電話に出ないときは、緊急かどうかを見極め、近い人から順に確かめていけば、慌てずに対応できます。

  • 命に関わるおそれがあるときは、ためらわずに110番・119番
  • かけ直し → 予定を知る人 → 近所・管理会社 → 地域包括支援センター・警察の順に確かめる
  • つながったら責めずに理由を聞き、次の連絡の約束を決める
  • ふだんから、連絡先の一覧と見守りの方法を用意しておく

心配する気持ちは、親を大切に思っているからこそです。親の気持ちも尊重しながら、無理のない見守りの形を一緒に考えていきましょう。

参考にした情報

※情報は2026年10月時点のものです。制度やサービスの内容は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトや市区町村でご確認ください。