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親が料理をしなくなったときは?理由別に家族ができること

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帰省したら、台所が使われていない。冷蔵庫には、出来合いのお惣菜や、賞味期限の切れた物ばかり。料理が好きだった親の変化に、戸惑っている方も多いと思います。

料理をしなくなる理由は、人によってさまざまです。理由が分かれば、家族ができることも見えてきます。ただし、急な変化は、病気のサインのこともあります。

この記事では、次の3つが分かります。

  • かかりつけ医に相談したほうがよい変化の目安
  • 体力・意欲・物忘れ・買い物の不便など、理由ごとに家族ができること
  • 訪問介護や宅配食を組み合わせて、食事を続ける方法
実家の台所で、50代の娘と80代の母が冷蔵庫の前に並び、これからの食事の用意を相談しているイラスト

結論:急な変化は医師に相談し、理由に合わせて支え方を選ぶ

  1. 急に料理をしなくなった、食べる量や体重が減ったなどの変化があれば、まずかかりつけ医に相談する
  2. 親を責めずに、料理をしなくなった理由を聞き、台所や冷蔵庫の様子を確かめる
  3. 理由に合わせて、調理を楽にする、一緒に作る、買い物を手伝うなどの方法を選ぶ
  4. 足りない分は、宅配食や訪問介護の生活援助などで補う
  5. 親が続けやすい形かを、ときどき一緒に見直す

まず、急な変化かどうかを確かめる

短い間に料理をしなくなった、食べる量や体重が減ったなどの変化があれば、かかりつけ医に相談します。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、高齢になると、食事の量が少なくなるうえに、あっさりした物を好むようになり、たんぱく質やエネルギーなどの栄養が不足することがあるとしています。

料理をしなくなったことと一緒に、次のような変化がないかを見てみましょう。いくつか当てはまるときは、早めに相談すると安心です。

  • 食べる量が減った、やせてきた、服がゆるくなった
  • 元気がない、外に出なくなった、好きだったことをしなくなった
  • 同じ物を何度も買ってくる、鍋を焦がすことが増えた
  • かむ、飲み込むのがつらそうにしている

この記事は、病気かどうかを判断するものではありません。気になる変化が続くときは、かかりつけ医や、親が住む地域の地域包括支援センターに相談してください。

料理をしなくなった理由を、責めずに聞く

「どうして作らないの」と問い詰めず、困っていることがないかを聞くところから始めます。

親にとって、料理ができなくなったことを指摘されるのは、つらいものです。「最近、ごはんはどうしてる?」「作るのが面倒になることってあるよね」など、気軽な話から聞いてみましょう。

帰省したときは、台所の様子も手がかりになります。

  • 冷蔵庫:食材がそろっているか、賞味期限の切れた物が多くないか
  • 台所:鍋やフライパンを使った跡があるか、焦がした跡がないか
  • ごみ:お惣菜やお弁当の容器ばかりになっていないか
  • 買い物:どこで、どのくらいの間隔で買い物をしているか

理由別に、家族ができること

体力、意欲、物忘れ、買い物の不便など、理由によって支え方は変わります。

体力が落ちて、台所に立つのがつらい

  • 洗って切ってある野菜や、温めるだけの食品を使い、作る手間を減らす
  • 台所に椅子を置き、座って作業できるようにする
  • 帰省したときに作り置きをして、小分けにして冷凍しておく

要介護認定を受けている場合は、介護保険の訪問介護を使える場合があります。介護サービス情報公表システムでは、訪問介護では、ホームヘルパーが自宅を訪問し、掃除・洗濯・買い物・調理などの生活の支援をするとされています。使えるかどうかは、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しましょう。

一人分を作る気になれない

  • 電話やビデオ通話で、一緒に献立を考えたり、作ったものを見せてもらったりする
  • 地域の会食の集まりや、通いの場など、人と一緒に食べる機会を探す
  • 宅配食を「作らない日」に使い、無理のない範囲で料理を続ける

気分の落ち込みが続いているように見えるときは、かかりつけ医に相談しましょう。

手順を忘れる、火の消し忘れが心配

  • 電子レンジで温めるだけの食事を増やし、火を使う回数を減らす
  • コンロの安全機能や、調理の方法を見直すことを、家族で相談する
  • かかりつけ医やもの忘れ外来に相談する

物忘れが気になっても、家族だけで原因を決めつけないことが大切です。親の気持ちに配慮しながら、受診をすすめてみましょう。

買い物に行くのが大変

  • ネットスーパーや生協の宅配を、親と一緒に申し込む
  • 帰省のときに、日持ちする食材をまとめて買っておく
  • 訪問介護の買い物の支援が使えるか、ケアマネジャーに聞く

宅配食で食事を補う

料理の負担を減らしたいときは、冷凍の宅配食を「作らない日」の食事として使う方法があります。

宅配食の選び方は、高齢の親の宅配食の選び方の記事で、各社の料金の比べ方は、高齢者の宅配食の比較の記事で詳しく説明しています。ここでは、少ない食数から試せる3つのサービスを紹介します。

宅配食の例:食楽膳(しょくらくぜん)

介護サービスを手がけるSOMPOケアソリューションズの、高齢の方向けの冷凍のおかずの宅配です。届いたおかずは、電子レンジで温めて食べます。

食べやすさに合わせて、「食楽膳プラス」「レギュラー」のほか、歯ぐきでかめるやわらかさの「ソフト」、舌でつぶせるやわらかさの「ムース」、そのまま飲み込める「ピューレ」から選べます。かむ力や飲み込む力に不安があるときは、どの種類が合うか、かかりつけ医や管理栄養士に相談してから選びましょう。

始め方と続け方

  • お試しセット:「プラス&レギュラー食べ比べ4食お試しセット」2,460円、「レギュラー4食お試しセット」2,160円(どちらも税込・送料無料)があります。時期によって品切れの場合があります。品切れのときは、通常の商品(レギュラー選べる14食セット 6,240円(税込)など)から始めることもできます。申し込めるかどうかは、公式サイトで確認してください。
  • 定期購入:食数(7・14・21・28食)と、お届けの間隔(毎週・隔週・毎月1回・○日ごと)を選んで続ける方法です。会員のランクに応じて、最大10%の割引があります。解約金はかかりません。変更やお休みは次回お届け予定日の5営業日前までにマイページか電話で、終了は電話で連絡します。

少ない食数で、味や量、温め方が親に合うかを一緒に確かめてから、続けるかどうかを決めると安心です。送料(税込)は、本州・四国・九州 800円、北海道 1,380円、沖縄 2,200円です。

※料金や条件は、2026年10月18日に公式サイトで確認した内容です。変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

公式サイトはこちら

宅配食の例:ウェルネスダイニング

冷凍のおかずを宅配便で届けるサービスです。カロリーや塩分に配慮した「栄養バランス気配り宅配食」や、やわらかさを選べる「やわらか宅配食」があります。

料金(税込)

  • 栄養バランス気配り宅配食:7食 5,529円、14食 10,778円、21食 15,800円。コースによって料金は違います
  • 送料:お試し注文は初回送料無料。都度注文は880円。定期注文は14食・21食で送料無料、7食は440円。北海道・沖縄は送料が別に決められています

定期注文に、注文回数の縛りや解約金はありません。変更・休止・解約は、お届け予定日の1週間前までに連絡します。

※2026年10月18日に公式サイトで確認し、2026年10月27日に主な料金が変わっていないことを確かめた内容です。

公式サイトはこちら

宅配食の例:ワタミの宅食ダイレクト(冷凍のおかず)

冷凍のおかずを、宅配便でまとめて届けるサービスです。地域のスタッフがお弁当を手渡しで届ける「ワタミの宅食」とは、申し込み先も届け方も別のサービスです。届いたおかずは冷凍庫で保存し、電子レンジで温めて食べます。

料金(税込)

  • お試し:「いつでも三菜」のお試し10食セット 3,900円(1人1回限り)
  • 送料:1回の注文ごとに、本州・四国・九州 990円、北海道 1,320円、沖縄 2,420円

定期購入は3回以上のお届けが条件です。注文が確定したあとの変更、キャンセル、返品はできません。

※2026年10月18日に公式サイトで確認し、2026年10月27日に主な料金が変わっていないことを確かめた内容です。

公式サイトはこちら

宅配食を始めるときは、親が冷凍庫から出して温められるか、味や量が合うかを、少ない食数で一緒に確かめましょう。かむ力や飲み込む力に不安があるときは、やわらかさの種類を、かかりつけ医や管理栄養士に相談して選びます。

離れて暮らしていても、できること

食事の様子を気にかけていることを伝え続けるだけでも、親の支えになります。

  • 電話のときに「今日は何を食べた?」と、食事の話題を入れる
  • 食べた物の写真を送ってもらう(親が負担に感じない範囲で)
  • 近くに住むきょうだいや親戚と、食事の様子を共有する

食事で気づきたいサインや支え方は、高齢の親の食事が心配なときの記事で紹介しています。電話に出ないなど、ほかの変化が気になるときは、親が電話に出ないときの記事も参考にしてください。

困ったときの相談先

体の変化はかかりつけ医、暮らしの支えは地域包括支援センターやケアマネジャーに相談できます。

  • かかりつけ医:食欲や体重の変化、物忘れ、気分の落ち込みなどの相談。
  • 地域包括支援センター:介護保険の申請や、配食などの地域のサービスの相談。親が住む市区町村のホームページで連絡先を確かめられます。
  • ケアマネジャー:すでに介護サービスを使っている場合、訪問介護の内容の見直しの相談。

まとめ

親が料理をしなくなったら、急な変化かどうかを確かめ、理由に合わせて支え方を選びましょう。

  • 急な変化や、食べる量・体重の減少があれば、かかりつけ医に相談する
  • 責めずに理由を聞き、台所や冷蔵庫の様子を確かめる
  • 体力・意欲・物忘れ・買い物など、理由に合わせて方法を選ぶ
  • 足りない分は、宅配食や訪問介護で補う

料理をすることは、親にとって楽しみや役割でもあります。できることは続けてもらいながら、負担になっている部分を家族やサービスで支えていきましょう。

参考にした情報

※情報は2026年10月時点のものです。制度やサービスの内容は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトや市区町村でご確認ください。